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RAID1化顛末記


事の始まりは、ユーザ資産が置いてあるハードディスクでI/Oエラーが発生したことだった。
ユーザ資産(ユーザデータ用の領域)用に使っているHDDは27GBもあり、バックアップするのも一苦労。
バックアップ用の装置(DATなど)も高いので、安いIDE DISKでRAID(Redundant Array of Inexpensive Disks)構成をとることを考える。

2001年03月17日
RAID 1(mirror)構成を組むために、HDDとして30GBのIDE DISK(DTLA305030)2台とATA RAID Controller(FastTrak100)を購入する。

2001年03月18日
以下の順序で作業を行った。
  1. ユーザ資産のバックアップ
    ユーザ資産用の27GB以外に作業用として20GBのHDDを繋いであったので、ここにユーザ資産を退避する。
  2. RAID Controllerの接続
    空いているPCIスロットにRAID Controllerを接続し、HDDを接続する。
  3. カードの入れ替え
    すべてのDISKが認識されることは確認したが、PCIスロットの関係でRAID Controllerよりも以前から繋いであったUltra100 Controllerの方が先に認識されてしまう。
    これでは目的とする構成(最終的なHDD構成は、3GB → 0.5GB → 27GB → 20GB[Ultra100] の順で接続されていたものを 20GB → 30GB[RAID] → 27GB[Ultra100](27GBは作業用として残しておく)に変更する)とはならないので、Ultra100とRAIDカードを入れ替えることに。
  4. HDDの構成変更
    カードを入れ替え、HDDの順序を 3GB → 20GB → 30GB[RAID] → 27GB[Ultra100] と認識されるように繋ぎ替える。
  5. 再立ち上げ
    再立ち上げを行うと、RAIDカードの認識に失敗している。 IRQを替えてみたりするが、ぜんぜん認識しない。

2001年03月19日
再度RAIDカードの認識に挑戦。
が、うまく行かない。

2001年03月20日
引き続き、RAIDカードの認識に挑戦。
他のPCIカードと入れ替えたり、IRQを替えてみたりと試行錯誤を繰り返すが、一向にRAIDカードは認識されない。
それどころか、Win98の起動中に固まってしまう現象まで発生。 状況は悪くなる一方のような気になってくる。

2001年03月21日
ねむい。 どうも旨くいかないため、ここのところずっと睡眠時間が4時間程度。
どうしても、RAID用のドライバを組み込んでrebootすると、Win98の起動中に固まってしまったり、起動はするけど、デバイスマネージャでみるとエラーになっていて正しく組み込まれていなかったり...煮詰まって来たかな...

2001年03月22日
いままでの作業をresetするつもりで、他のPCIカードをすべてはずしてRAIDカードのみを繋いだ状態にして立ち上げてみる。 と、みごと認識に成功。
このあと、外したカード(LAN, SCSIカードなど)を1枚づつ追加してはrebootすることを繰り返す。 順調にみんな認識されて行く。
最後にUltra100カードを挿してreboot。 なぜかRAIDカードの認識に失敗。 う〜ん、やっぱり、RAIDカードとUltra100カードのconflictかぁ...ひょっとしてUltra100 → RAID の順でないと正しく認識しないのかな?(確認はしてないけど)
とりあえずUltra100カードは外すこととし、また、Cドライブの移行(3GBから20GB HDDへ)も別の機会にすることとして、当面以下の構成で運用することに決定。

 3GB[Primary Master] → 20GB[Primary Slave] → 30GBx2[RAID]
 なお、Secondary MasterにはDVDドライブが繋いであり、Secondary Slaveは空きとなっている。

2001年03月31日
Cドライブの移行を行う。これでWindows関係のDISKは、20GB[Primary Master] + 30GB[RAID1(mirror)]構成となる。