7月23日(月) くもとくも
ネットサーフィン中、アクセントによって意味の違う言葉として、「橋と箸」「雲と蜘蛛」というのを見た。
実は私の出身地では「橋と箸」の区別はあるが「雲と蜘蛛」は区別はない。
その昔、山の中腹にある工場での研修中に、海の方から雨雲が上ってきて、「わー雲がいっぱい!」と言ったところ、回りにいた人が一瞬ぎょっとした表情をしたので驚いたことがある。「雲と蜘蛛」を区別する人たちには「わー蜘蛛がいっぱい!」と聞こえたらしい。
「え、そんなのアクセントが同じだって文脈から考えればわかるでしょ」という私に、
「それ、君おかしいで」(ダウンタウンのまっちゃん風に)という非難の嵐。
そんなことも過ぎてしまえば笑い話なのだけれど、結婚して(一応)関東(の端くれ)出身で「俺は標準語を話せる」と言うだんなにそれを話したところ、「雲と蜘蛛」を区別するのは当然だとのたまう(って言うか、標準語って何?)。じゃ、私に聞き取れるように言ってみて、と言うのだがどうも区別はあるもののうまく言えないらしい。ほんとは区別できないんじゃないの?
で、ここへ来て実生活で困ったことが起ってきた。
小学生の毎日の宿題と言えば国語の本読みなのだが、漢字が分からなければ調べて振り仮名を書かせればいいのだけれど、問題はアクセント。明らかにおかしいものは直すのだが、最前のくもの話のように、私は正しいと思っているのに実は違うのではないか?と不安になるのだ。
あまりにおかしなアクセントで本読みをして学校で笑われてもかわいそうだし、それなら先生はどうやって読むの?と子供に聞いても「さぁ」。授業参観で国語を見ても、参観授業する部分というのは(リハーサルが積まれていて?)本読みで読み方のおかしい部分を先生が直す、という場面を見ることができないし。最近の小学校ではそんなことはそもそも教えない?
そんなこんなで、日本語の辞書にもアクセント記号が付けばいいのにと思う今日この頃なのだ。
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